広島市の区ごとの税理士・事務所分布【2026年4月版】

広島市内で税理士を探すとき、どのエリアに事務所が多く、どのエリアが少ないのかを把握しておくと探しやすくなります。2026年4月時点のデータをもとに、広島市内8区の税理士数・事務所数の分布を整理しました。また、令和3年経済センサス‐活動調査(2021年)の区別事業所数と組み合わせることで、事業所数に対して税理士事務所がどのくらいあるか(密度)も確認できます。

(広島市全体の税理士統計情報はこちらをご覧ください。)

広島市の税理士統計情報 2026年4月版
2026年6月時点の広島市の税理士登録状況を独自調査。登録税理士数、区別分布、法人・個人事務所の人数構成、ホームページ所有率や口コミ状況までデータで整理しています。

広島市8区の税理士・事務所数

広島市全体の税理士は 1,001名、事務所数は 783事務所 です(2026年4月時点)。これが市内8区にどのように分布しているかを示します。

税理士数 市内割合 事務所数 市内割合
中区 436名 43.6% 310事務所 39.6%
西区 139名 13.9% 108事務所 13.8%
南区 127名 12.7% 108事務所 13.8%
東区 109名 10.9% 92事務所 11.7%
佐伯区 73名 7.3% 62事務所 7.9%
安佐南区 62名 6.2% 53事務所 6.8%
安佐北区 30名 3.0% 28事務所 3.6%
安芸区 25名 2.5% 22事務所 2.8%
合計 1,001名 100% 783事務所 100%

中区だけで市内の税理士の約44%、事務所の約40%が集中しています。一方、安佐北区と安芸区は合計でも55名・50事務所にとどまります。

中区への集中度

中区の310事務所は市内8区のなかで断然トップです。2位の西区・南区(それぞれ108事務所)と比べても約3倍の規模感です。

税理士法人の比率も区によって差があります。中区は310事務所中47法人(15.2%)と、市内平均(9.6%)を大きく上回ります。規模のある法人事務所ほど中区に集中する傾向があります。

事務所数 税理士法人 個人事務所 法人比率
中区 310 47 263 15.2%
西区 108 6 102 5.6%
南区 108 7 101 6.5%
東区 92 6 86 6.5%
佐伯区 62 5 57 8.1%
安佐南区 53 3 50 5.7%
安佐北区 28 0 28 0%
安芸区 22 1 21 4.5%

安佐北区は税理士法人がゼロで、28事務所すべてが個人事務所です。

事業所数から見た税理士密度

税理士事務所の数は絶対数だけでなく、そのエリアの事業所数に対する割合でも見ておくと、地域ごとの偏りがより明確になります。ここでは、令和3年経済センサス‐活動調査(2021年6月1日時点、広島市統計分析係)の区別事業所数を参照し、1,000事業所あたりの税理士事務所数を算出しました。

(参照:令和3年経済センサス‐活動調査結果(概要) – 広島市

全事業所数※ 税理士事務所数 1,000事業所あたり
東区 3,768 92 24.4
中区 14,950 310 20.7
南区 7,091 108 15.2
佐伯区 4,472 62 13.9
西区 8,821 108 12.2
安芸区 1,851 22 11.9
安佐南区 6,979 53 7.6
安佐北区 4,469 28 6.3
市全体 52,401 783 14.9

※全事業所数は令和3年経済センサス(公務を除く)。税理士事務所数は2026年4月時点。

この密度で見ると、絶対数では中区に次ぐ規模の西区(108事務所)が、事業所数との対比では市内平均(14.9)を下回ることがわかります。逆に、絶対数では少ない東区(92事務所)が、密度では市内最高の24.4となっています。

最も密度が低いのは安佐北区(6.3)と安佐南区(7.6)で、市内平均の約半分以下の水準です。安佐南区は全事業所数が6,979と多く、事業規模は大きいにもかかわらず、税理士事務所は53件しかありません。絶対数の少なさだけでなく、需要に対する供給の薄さという点でも、これらのエリアは市内で最も手薄な区といえます。

安佐北区・安芸区の現実

安佐北区(28事務所)と安芸区(22事務所)は市内で最も事務所数が少ないエリアです。

1名体制の事務所が大部分を占め、安佐北区は93%、安芸区は91%が1人事務所です。事務所の絶対数が少ないうえに、選択肢のほとんどが1人事務所という構成です。

業種・規模・対応分野などの条件でしぼり込もうとすると、エリア内で条件に合う事務所が数件しかない、あるいはゼロになるケースも起きやすくなります。これらのエリアで税理士を探す場合は、中区・東区・安佐南区など隣接する区まで探す範囲を広げることが実際的です。

中間エリア(西区・南区・東区)の位置づけ

西区・南区(各108事務所)と東区(92事務所)は、中区ほど密集はしていないものの、市内のなかでは相対的に選択肢が多いエリアです。

1人事務所の比率は西区87%、南区90%、東区88%とやや高めで、法人事務所の割合は6〜7%台にとどまります。中区と比べると法人比率は低いですが、事務所数の絶対量では十分な選択肢があります。

広島市内の中心部から広島駅周辺にかけてのエリアを含む南区、西側の住宅・商業エリアである西区、東部の東区は、中区外で税理士を探す際の現実的な候補エリアです。

区ごとのHP保有率・GMB掲載率

事務所数の分布と並んで、事前にオンラインで情報収集できるかどうかも区ごとに差があります。

HP保有率 GMB掲載率
中区 41.6%(129/310) 56.5%(175/310)
西区 25.0%(27/108) 54.6%(59/108)
南区 25.0%(27/108) 54.6%(59/108)
東区 30.4%(28/92) 44.6%(41/92)
佐伯区 21.0%(13/62) 35.5%(22/62)
安佐南区 28.3%(15/53) 49.1%(26/53)
安佐北区 17.9%(5/28) 42.9%(12/28)
安芸区 18.2%(4/22) 31.8%(7/22)

HP保有率は中区(41.6%)が最も高く、安佐北区(17.9%)と安芸区(18.2%)が最も低くなっています。安佐北区・安芸区の事務所は、ホームページでの事前確認が難しい割合が特に高く、問い合わせ前に得られる情報が限られやすい状況です。

GMB掲載率(Googleマップへの登録率)も、中区(56.5%)・西区・南区(各54.6%)に比べて、安芸区(31.8%)・佐伯区(35.5%)は低い水準です。Googleマップで検索しても見つからない事務所の割合が郊外エリアほど高くなっています。

エリアを広げて探すという選択肢

広島市で税理士を探す場合、必ずしも自分が住むエリアの事務所に限定する必要はありません。訪問が必要な場合は移動のしやすさが重要ですが、顧問契約後はオンラインや電話でのやりとりで完結するケースも増えています。

安佐北区・安佐南区のように事務所密度が低いエリアや、安芸区のように絶対数が少ないエリアに住んでいる場合、中区など他区の事務所まで相談の選択肢を広げることは現実的な判断です。


調査について

税理士数・事務所数・HP保有率・GMB掲載率は、2026年4月21日時点の情報をもとに集計しています。集計対象は現役登録中の税理士で、HP保有率・GMB掲載率は代表税理士ベースで集計しています。

全事業所数は、総務省・経済産業省が実施した令和3年経済センサス‐活動調査(2021年6月1日時点)の広島市区別データを使用しています(出典:令和3年経済センサス‐活動調査結果(産業横断的集計) – 広島市)。税理士データ(2026年)と事業所数データ(2021年)は調査時点が異なるため、密度の数値はあくまで参考として解釈してください。