広島市と福山市の税理士事情を数字で比較【2026年4月版】

広島県内で税理士を探す場合、まず候補になりやすいのは県内最大の広島市と、県東部の中心都市である福山市です。どちらも一定数の税理士事務所がありますが、事務所数、ホームページの整備状況、Googleマップへの掲載率、SNS活用率には違いがあります。

この記事では、広島市と福山市の税理士事情を2026年4月時点のデータで比較します。単純に「どちらが良い」という話ではなく、税理士を探すときにどのような違いを前提にすればよいかを整理します。

(広島県全体の税理士統計情報はこちらをご覧ください。)

広島県の税理士統計情報 2026年4月更新
2026年6月時点の広島県の税理士登録状況を調査。登録税理士数、全市町別分布、法人・個人事務所の人数構成、ホームページ所有率や口コミ状況まで最新データをまとめています。

このページのデータについて

本記事では、広島市と福山市の現役登録中の税理士数・事務所数・事務所規模を公開情報をもとに集計しています。

また、ホームページ保有率、顔写真・料金表・専門分野の掲載状況、SNSアカウント保有率、Googleビジネスプロフィール掲載率と口コミ状況は、広島税理士リンクが各税理士事務所を個別に確認し、独自に調査・集計したデータ です。

ホームページ・SNS・Googleマップの情報は随時変動するため、本記事の数値は2026年4月21日時点のスナップショットとして見てください。

結論──広島市は「選択肢の多さ」、福山市は「デジタル上での見つけやすさ」

先に全体像をまとめると、広島市と福山市には次のような違いがあります。

指標 広島市 福山市
現役登録税理士数 1,001名 250名
事務所数 783事務所 180事務所
税理士法人比率 9.6% 12.8%
1名体制の事務所比率 84.8% 78.3%
ホームページ保有率 31.7% 38.9%
Googleマップ掲載率 51.2% 63.3%
SNS保有率 6.0% 11.1%
平均キャリア年数 18.7年 19.6年

広島市は税理士数・事務所数が大きく、選択肢そのものは圧倒的に多いエリアです。一方で、ホームページ保有率、Googleマップ掲載率、SNS保有率はいずれも福山市の方が高く、デジタル上で事務所を見つけやすいのは福山市 という結果です。

福山市は事務所数では広島市の4分の1弱ですが、オンラインで確認できる事務所の割合は高めです。広島市は数が多いぶん候補は豊富ですが、公式サイトやGoogleマップだけでは見つけきれない事務所も多い、という違いがあります。

税理士数・事務所数は広島市が圧倒的に多い

広島市には現役登録中の税理士が 1,001名、税理士事務所が 783事務所 あります。福山市は税理士 250名、事務所 180事務所 です。

指標 広島市 福山市 福山市を1とした場合の広島市
現役登録税理士数 1,001名 250名 約4.0倍
事務所数 783事務所 180事務所 約4.4倍
1事務所あたり税理士数 約1.28名 約1.39名

単純な候補数では、広島市が大きく上回ります。業種、相談内容、所在地、事務所規模などで条件を細かく絞りたい場合、広島市の方が候補を広げやすいです。

一方で、福山市も180事務所があり、県内では広島市に次ぐ規模です。福山市内だけでも一定の選択肢はありますが、相談内容が特殊な場合や、複数名体制の事務所を比較したい場合は、近隣エリアや広島市まで視野を広げると候補が増えます。

事務所規模──福山市の方が複数名体制を見つけやすい

事務所規模を見ると、どちらの市も1名体制の事務所が多数派です。ただし、福山市の方が1名体制の割合は低く、2〜3名体制の事務所がやや多くなっています。

体制 広島市 福山市
1名体制 664事務所(84.8%) 141事務所(78.3%)
2名体制 70事務所(8.9%) 22事務所(12.2%)
3名体制 30事務所(3.8%) 13事務所(7.2%)
4名体制 9事務所(1.1%) 2事務所(1.1%)
5名以上 10事務所(1.3%) 2事務所(1.1%)

広島市は1名体制が84.8%で、6件に5件以上が税理士1名の事務所です。福山市も1名体制が78.3%と多数派ですが、広島市より6.5ポイント低く、2名・3名体制の割合が高めです。

税理士法人の比率でも、福山市の方が高くなっています。

事務所形態 広島市 福山市
税理士法人 75事務所(9.6%) 23事務所(12.8%)
個人事務所 708事務所(90.4%) 157事務所(87.2%)

組織的な対応や複数名体制を重視する場合、割合だけで見ると福山市の方が見つけやすい構造です。ただし、絶対数では広島市の方が多く、税理士法人は広島市75件、福山市23件です。条件を細かく比較するなら広島市、地元で複数名体制を探すなら福山市内でも一定数ある、という見方が現実的です。

なお、事務所の規模は「所属する税理士の人数」で見ています。事務職員や補助スタッフは含んでいません。契約後に誰が窓口になるかは事務所ごとに違うため、依頼前には「税理士本人とどの場面で話せるか」「日々の連絡窓口は誰か」を確認しておくと安心です。

ホームページ保有率──福山市の方が高い

ホームページの保有状況を見ると、福山市の方が広島市より高い割合で公式サイトを持っています。

指標 広島市 福山市
事務所数 783 180
ホームページあり 248事務所 70事務所
ホームページ保有率 31.7% 38.9%
顔写真掲載率(全事務所中) 20.4% 18.9%
料金表公開率(全事務所中) 8.8% 8.9%
専門分野記載率(全事務所中) 5.9% 5.6%

福山市のホームページ保有率は38.9%で、広島市31.7%より7.2ポイント高くなっています。福山市で税理士を検索した場合、公式サイトにたどり着ける確率は広島市より高めです。

一方で、ホームページの中身まで見ると、両市に大きな差はありません。料金表公開率は広島市8.8%、福山市8.9%でほぼ同じです。専門分野の記載も広島市5.9%、福山市5.6%で、どちらも全体の1割未満にとどまります。

つまり、福山市は ホームページ自体は見つけやすいが、料金や専門分野まで事前に分かる事務所は少ない という状況です。広島市でも福山市でも、費用感や対応分野は問い合わせで確認する前提になります。

Googleマップ掲載率──福山市は6割超、広島市は約半数

Googleマップへの掲載状況でも、福山市の方が高い数値です。

指標 広島市 福山市
Googleマップ掲載事務所 401事務所 114事務所
掲載率 51.2% 63.3%
口コミあり事務所 43事務所 11事務所
掲載事務所中の口コミあり割合 10.7% 9.6%
口コミ中央値 0件 0件
評価データあり事務所 48事務所 11事務所

福山市のGoogleマップ掲載率は63.3%で、広島市51.2%より12.1ポイント高くなっています。地図検索で税理士事務所を探す入口としては、福山市の方が使いやすい状況です。

ただし、口コミで比較できる事務所はどちらも少数です。広島市ではGoogleマップ掲載401事務所のうち口コミありは43事務所、福山市では114事務所のうち11事務所です。掲載事務所中の口コミあり割合は、広島市10.7%、福山市9.6%で大きく変わりません。

口コミ中央値は両市とも0件です。Googleマップは所在地や営業時間、電話番号を確認する入口としては便利ですが、飲食店のように口コミ数や星評価で比較する使い方は、税理士事務所ではあまり機能しません。

SNS活用率──福山市は広島市の約1.9倍

SNSアカウントの保有率も、福山市の方が高くなっています。

指標 広島市 福山市
SNSを1つ以上保有 47事務所 20事務所
SNS保有率 6.0% 11.1%
Facebook 31事務所(4.0%) 13事務所(7.2%)
Instagram 16事務所(2.0%) 3事務所(1.7%)
X(旧Twitter) 15事務所(1.9%) 2事務所(1.1%)
YouTube 7事務所(0.9%) 3事務所(1.7%)
LINE公式アカウント 2事務所(0.3%) 3事務所(1.7%)

福山市のSNS保有率11.1%は、広島市6.0%の約1.9倍です。特に差が出ているのはFacebookとLINE公式アカウントです。Facebookは広島市4.0%に対して福山市7.2%、LINE公式アカウントは広島市0.3%に対して福山市1.7%です。

ただし、福山市でもSNSを持つ事務所は20件だけで、全体の約9割はSNSを運用していません。広島市も福山市も、SNSを税理士探しの主な入口にするには母数が少なすぎます。

SNSは、ホームページやGoogleマップで見つけた事務所について、投稿内容や雰囲気を補足的に確認する材料として見るのが現実的です。

キャリア年数──福山市の方がわずかに長い

税理士のキャリア年数を見ると、福山市の方が平均年数・ベテラン比率ともにやや高めです。

指標 広島市 福山市
現役登録税理士数 1,001名 250名
平均キャリア年数 18.7年 19.6年
登録30年以上の税理士 213名 57名
30年以上のベテラン比率 21.3% 22.8%

福山市の平均キャリア年数は19.6年で、広島市18.7年より0.9年長くなっています。30年以上のベテラン比率も福山市22.8%、広島市21.3%で、福山市が1.5ポイント高い結果です。

ただし、この差は大きなものではありません。どちらの市にも登録30年以上のベテランは一定数いますし、若手・中堅の税理士もいます。キャリア年数だけで選ぶより、相談内容への対応経験、業種理解、コミュニケーションの相性をあわせて見る方が実用的です。

また、ここでいうキャリア年数は税理士登録日からの経過年数です。国税職員や会計事務所スタッフとしての実務経験を含むものではありません。登録年数が短くても税務実務の経験が長い人もいるため、気になる場合はプロフィールや初回相談で経歴を確認するとよいでしょう。

広島市で探す場合、福山市で探す場合

広島市で税理士を探す場合の強みは、候補数の多さです。783事務所があるため、所在地、相談内容、事務所規模、法人・個人、ホームページの有無などで条件を組み合わせても、一定の候補が残りやすいです。中区を中心に事務所が多いため、広島市中心部まで範囲を広げると比較しやすくなります。

一方で、広島市は事務所数が多いわりに、ホームページ保有率やGoogleマップ掲載率は福山市より低めです。ネット検索だけで候補を探すと、実際には存在する事務所の一部しか見えていない可能性があります。

福山市で税理士を探す場合は、公式サイトやGoogleマップから候補を見つけやすいのが特徴です。ホームページ保有率38.9%、Googleマップ掲載率63.3%、SNS保有率11.1%はいずれも広島市を上回っています。地元で探す入口としては、デジタル上の情報が比較的整っています。

ただし、福山市は事務所数が180件なので、相談内容が特殊な場合や、複数の税理士法人を比較したい場合は候補が限られます。その場合は、福山市内にこだわりすぎず、尾道市・三原市などの近隣エリアや、広島市まで含めて探すと選択肢が広がります。

比較して分かること

広島市と福山市の税理士事情を比較すると、次のように整理できます。

  • 広島市は税理士数・事務所数が大きく、候補の絶対数が多い
  • 福山市はホームページ、Googleマップ、SNSの保有率がいずれも広島市より高く、デジタル上で見つけやすい
  • 福山市は税理士法人比率と2〜3名体制の比率が広島市より高い
  • 広島市は1名体制の事務所が84.8%で、福山市より1人事務所の比率が高い
  • 料金表公開率は両市とも約9%で、費用感は問い合わせ確認が前提
  • Googleマップの口コミあり割合は両市とも掲載事務所の約1割で、口コミだけでは比較しにくい
  • キャリア年数は福山市の方がわずかに長いが、選び方を変えるほどの大差ではない

広島市と福山市の違いは、「規模の広島市」「見つけやすさの福山市」と見ると分かりやすいです。広島市は候補数が多く、条件を細かく絞りやすい一方、オンライン情報だけでは拾いきれない事務所も多くあります。福山市は候補数では広島市に及びませんが、ホームページやGoogleマップで見つけやすい事務所の割合が高いエリアです。

どちらの市でも、ホームページやGoogleマップで候補を見つけたあと、料金、対応分野、担当体制、相談方法を問い合わせで確認する流れが現実的です。


調査について

本記事の税理士数・事務所数・事務所規模・キャリア年数は、広島税理士リンクが公開情報をもとに集計したデータです。ホームページ保有率、SNSアカウント保有率、Googleビジネスプロフィール掲載率と口コミ状況は、広島税理士リンクが各事務所を個別に確認し、独自に調査・集計したデータです。集計対象は2026年4月21日時点で現役登録中の税理士および代表税理士ベースの税理士事務所です。各事務所の掲載情報やSNS運用状況は随時変動するため、本記事の数値は一時点でのスナップショットです。